こんにちは、リオネットセンター南房総店の髙橋です。 今年我が国日本で行われました東京2020オリンピック、パラリンピックはテレビやニュースでは毎日のように日本人の輝かしい活躍を目にし感動いたしました。 オリンピック、パラリンピックを知らない方はほとんどいないかと思います。 では「デフリンピック」という言葉を知っている人はどれだけいるでしょうか? 実は私自身も補聴器業界に入るまで知りませんでした。 そこで今回はデフリンピックについて紹介したいと思います。 ずばりデフリンピックとは、ろう者のオリンピックです。 その歴史は古く、初の開催は1924年のフランス夏季大会です。 1949年にはオーストリアにて冬季大会が行われました。 デフリンピックの最大の特徴は障害当事者であるろう者自身が運営する、ろう者のための国際的なスポーツ大会であり、また参加者が国際手話によるコミュニケーションで友好を深められるという点です。 参加資格は、音声の聞き取りを補助するために装用する補聴器や人工内耳の体外パーツ等をはずした裸耳状態で、聴力損失が55デシベルを超えている聴覚障害者で、各国のろう者スポーツ協会に登録している者とされています。 また、驚くことに競技会場に入ったら練習時間か試合時間かは関係なく、補聴器等を装用することは禁止されています。 これは、選手同士が耳の聞こえない立場でプレーするという公平性の観点によるものだそうです。 デフリンピックを運営する組織は、国際ろう者スポーツ委員会で、1924年の設立以来、デフリンピックやろう者世界選手権大会の開催、そして各国のろう者スポーツの振興など、着実な取り組みを続けています。 現在の加盟国は何と104カ国だそうです。 競技はスタートの音や審判の声による合図を視覚的に工夫する以外、オリンピックと同じルールで運営されます。 また、パラリンピックと比較するとパラリンピックがリハビリテーション重視の考えで始まったのに対し、デフリンピックはろう者仲間での記録重視の考えで始まっています。 現在は両方とも障害の存在を認めた上で競技における「卓越性」を追求する考えに転換しています。 そんなデフリンピックですが第24回夏季デフリンピック競技大会を2021年12月5日~21日にブラジルのカシアス・ド・スルにて開催予定でしたが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、2022年5月1日~15日に延期されました。 今から楽しみですね!!!